野の花 山の花 10月
ノコンギク
野紺菊
キク科
10月下旬
奥多摩
野菊を観察しはじめてから数年経つ。何となく区別がつくようになった。
訪れたこの尾根は野菊が多い、終焉期のシラヤマギク、最盛期のリュウノウギク、そしてノコンギクだ。ざらついた葉に、名のように紺色の細い舌状花をつける。
秋の陽がおだやかな尾根上の路だ。
リュウノウギク
竜脳菊
キク科
10月下旬
奥多摩
傾いた秋の日にうっすらと芳香を漂わせて咲く野生のリュウノウギクを見たいと思っていた。
このリュウノウギクは山奥の乾いた林道の脇に咲いていた。葉を何回かもんで香りを嗅ぐ。しまいには指にリュウノウギクの香が移ってしまった。
ススキ
薄
イネ科
10月下旬
奥多摩
ほおけたススキの果てに連なる山々は、まさに秋の風景だ。同じような写真を何度も撮ったはずだが、またカメラを向けたくなる。
いつか、ススキの彼方に”つる座”を撮りたいと思っている。
追記: 背景は大菩薩連嶺、右の最高点が大菩薩嶺、中央左の台形は小金沢山、その左のたわみが牛奥雁ガ腹摺
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大菩薩の歌
瀧子黒岳熊沢かけて 六千余尺の連嶺を
率いて高く厳かに 聳ゆる嶺は大菩薩
表登りは塩山砥山 裏は小管の谷づたい
明るい峠に一基の仏 その名ゆかりの大菩薩
春は嵯峨塩緑に映えて 夏は黒木の黒茂谷
秋は紅葉の日川谷よ 四季に勝れし大菩薩