野の花　山の花　10月

セキヤノアキチョウジ

関屋の秋丁字
シソ科

10月中旬
奥多摩


　この日訪れた標高1100〜1500mの尾根は、紅葉には未だ早く、キノコ採りの人と多く出会う。
　尾根の切り開かれた一角に、わびしそうに紫色の花房を垂らしたこの花に目を向ける人は少ない。
　セキヤノアキチョウジ、ゆく秋の風情を感じる花だ。

ナギナタコウジュ

薙刀香需
シソ科

10月中旬
奥多摩


　穂の片側に薄紫色の小花を並べた姿は、まさに薙刀を連想させる。命名の妙である。香需の意味は知らない。
　時々見かけるが、写真を撮ったことはない。この日は光線がよく撮影意欲が湧いた。

ヒイロタケ

10月中旬
青梅市の低山


　山中の伐採された朽ち木に群生していた。大きさは市販のシイタケ程度だ。色が赤茶色でたいへん目立つ。さすがに食べてみようという感じではない。

付記　このきのこも、秩父の安谷さんからのアドバイスでヒイロタケと判明した。
　まさに緋色茸である。


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