野の花　山の花　10月

ナナカマド

バラ科

10月中旬
穂高涸沢


　葉を落としたナナカマドの実が、北穂高の新雪に映える。
　秋の涸沢に数日間のテント生活を送った遠い日の光景だ。

穂高涸沢

　上高地から、明神、徳沢、横尾、涸沢という道は何回か通った懐かしい道である。
　涸沢ではいつもテント泊であった。
　あの涸沢で過ごした時を懐かしく想い若き日の写真を載せてみた。
　(1972.10撮影)

信濃の恋歌

俺の思いはヨ　穂高の嶺々ヨ　はやる心はヨ　針の木五竜とヨ

白馬下ればヨ　駒草咲いてヨ　想い出すればヨ　あの娘のえくぼかヨ

ある日二人でヨ　嶺々越えてヨ　共に語るかヨ　二人の幸をばヨ

なぜに嘆くかヨ　薄雪草かヨ　ゆきしあの娘はヨ　かえりはせぬにヨ

遙か連山の　雪煙望めば　風はささやくヨ　信濃の恋歌ヨ　信濃の恋歌ヨ

ヒツジグサ・オゼコウホネ

スイレン科

10月中旬
尾瀬

　数十年前の秋、初めて訪れたきつね色の尾瀬ヶ原は非常に印象に残った。色づいたオゼコウホネやヒツジグサが浮かぶ池塘は紅葉の山を映す。
　当時、景鶴山へ登ろうという計画も立てたような気がする。現在では景鶴山は入山できなくなっている。　　(1967.10撮影)

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