野の花 山の花 10月

ニシキギ

錦木
ニシキギ科

10月下旬
奥多摩


 ニシキギの紅葉は一際あざやかだ。
 ニシキギは幹のコクル状のヒレが、幕末の官軍の錦の御旗を連想させ錦木というとある。
 明治維新から百数十年経ったいまでは、紅葉の美しさからニシキギと呼ばれてもいい。

マユミ

真弓
ニシキギ科

10月下旬
奥多摩


 尾根でふと上を見たらマユミだ。ピンクのはじけたカラから、真っ赤な小さい実がのぞいている。
 たわわな実の位置は高く、風でブレてしまったようだ。

 庭に小さなマユミがある。10月の半ばを過ぎると実が色づいてくる。葉は日々に落ちてゆくが、ピンクのカラは雪が降るまでも残る。移りゆく季節の風情を特に感じる木だ。

 この尾根には大きなマユミが多い。
 この木は未だ紅葉もはじまっていないのだろう。
 上空は抜けるような秋の空だ。

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