野の花 山の花 7月  焼石連峰 1

チングルマ

バラ科

7月中旬
奥羽山脈 焼石岳


 頂上付近には、最盛期のチングルマが咲き誇る。中のピンク色の花はイワカガミだ。


 1999年7月、岩手、秋田県境に位置する奥羽山脈の焼石連峰を訪れた。
 ”花の焼石”と呼ばれているそうで、高山植物が豊かな、最高点1548mの火山性山岳だ。


トウゲブキ

峠蕗
キク科

7月中旬
奥羽山脈 焼石岳


 焼石岳へのメインルートは中層湿原ではじまる。小雨模様の中、まず目に入ったのはトウゲブキ(あるいはマルバダケブキ)だ。
 緑の湿原に粗雑だが力強い黄色の花が目立つ。
 今夜の宿泊地、銀明水の小屋は近い。


付記 この東北山行も、昨年に引き続き釜石の方々にサポートしていただいている。今回も途中の酒屋で相当量のアルコール類を調達した。
 あまりの量を背負子にのせたKさんは、その風貌から小屋に着いたとき、先客に番人と間違えられたそうだ。

ヒオウギアヤメ

檜扇菖蒲
アヤメ科

7月中旬
奥羽山脈 焼石岳


 湿原には木道が通り、アヤメが迎えてくれる。
 このコースは雨天でも人が多い。靴音高く降りてくる大グループと行き交うと、焼石の湿原が踏み荒らされることがなく長く残るようにと願う。

付記 尾瀬のアヤメ平も、かつてはアヤメが美しい湿原だったのだろう。昭和40年代の秋に訪れたとき、きつね色の湿原はすでに荒れていた記憶がある。


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