野の花　山の花　７月　　武尊山　　　

キヌガサソウ

衣笠草
ユリ科

７月上旬
武尊山


　北麓、武尊田代から、長い道のりで訪れた武尊山。登りだしたのが11時前で、頂上は15時過ぎである。
　雪解け地にキヌガサソウの群落がすばらしい。どの株も小ぶりである。
　上空の雲は白く薄いが、時に霧が流れ陽は射しそうで射さない。
　７月とはいえ、復路が気になる時間だ。

ウラジロヨウラク

裏白瓔珞
ツツジ科

７月上旬
武尊山


　武尊山の頂稜は長い。古い火山で火口壁も判然としない。
　霧が遊ぶ一角に鮮やかに赤い木の花が映える。ドウダンツツジの一種ウラジロヨウラクだ。


武尊山の稜線

マイヅルソウ

舞鶴草
ユリ科

７月上旬
武尊山

　武尊田代台地のブナ林、咲いている花は殆どない。僅かにマイヅルソウを所々で見かける。
　マイヅルソウは、散りばめた白い花に群舞する鶴の姿を見たものだろうか、それとも特徴ある対の葉に、舞い降りた鶴の姿を想ったものだろうか。
　実際の花よりも花名の方が記憶に残る。

ギンリョウソウ

銀竜草
イチヤクソウ科

７月上旬
武尊山


　生まれたての竜の頭のようなギンリョウソウは自然の造形美だ。ちょうど日没の陽が射し込み白く透き通っている。
　ギンリョウソウはこれまでも何回か見たが初めて撮影した。
　
　付近でブナの朽ち木に生えたヒラタケをうれしくなる程採取した。長い一日の大きな収穫だった。　(2001.7)

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