野の花 山の花 5月

アヤメ

菖蒲
アヤメ科

5月中旬
青梅市近郊


 アヤメの原種は”花かるた”の絵柄そのものである。語源は、花びらの紋様、即ち彩目(綾)から来ていると言われている。
 奥多摩の山稜の窪地状の地形で、アヤメの小群落を見た。その時は、彩がやや凋み気味だった。
 開花の極は僅か一両日、あるいは一日である。それだけにアヤメは美しい。

カタバミ

酢漿草
カタバミ科

5月上旬
青梅市近郊


 おそらく典型的な雑草であろう。山では殆ど見かけず、人家や道路の縁などに多い。
 カタバミは睡眠をとる植物であるという新聞コラムを読んでから葉を観るようになった。晴れると黄金色の花が咲く。

ムラサキカタバミ

紫酢漿草
カタバミ科

5月上旬
青梅市近郊


 外来種のカタバミで葉がカタバミより雑な感じがする。花は集成し咲きそろうと美しい。フウロソウ科のような線紋が特徴だ。

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ムラサキサギゴケ

紫鷺苔
ゴマノハグサ科

5月上旬
青梅市近郊

 ちょうど少し前に終わったカキドオシのような小さな花が咲く。色調も青系で株が伸びることはない。湿った地に生える。
 華南から稲作とともに渡来した植物らしい。まだかがんでカメラを合わせていても蚊はいない季節である。