野の花 山の花 5月 北海道
エゾエンゴサク
ケシ科
5月上旬
札幌 三角山
北海道の山に初めて登った。まず目についたのが水色の美しい色彩の花だ。時に群落をなす。「水色のワルツ」という抒情的な戦後の名曲があるが、その水色とはエゾエンゴサクのような色かもしれない。
その後、日高を訪れたが襟裳岬の断崖上にも、より青色を濃くしたこの花が枯草を分けてのぞいていた。
北海道では春を告げる花なのだろう。
(2009.5)
ヤマエンンゴサク
ナニワズ・エゾナツボウズ
ジンチョウゲ科
5月上旬
札幌近郊の低山
北海道では見なれぬ花が多い。
雪解けの後から、短い樹にポツンと小さな黄色い花が咲いている。
シャクナゲの類かとも思ったが葉に厚みがない。
翌日訪れた北大植物園で尋ねてみたら、図鑑を見せてくれた。
植物名ナニワズ、俗にナツボウズというとのことである。北海道特産である。
エンレイソウ
延齢草
ユリ科
5月上旬
札幌近郊の低山
雪解けの名残を残す山麓に、独特の姿で咲いていた。若き日、中部アルプスの山麓で、時々見かけた花だ。その頃の情景とともに、この花の名を思い出した。
札幌在住20年の人に、エンレイソウは北大の徽章であると言われ、その話を植物園でしたら、徽章は白花のオオバナノエンレイソウとのことだった。
オオバナノエンレイソウは北海道特産でもありこだわりがあるのだろう。どちらも三角の独特の形態である。
オオバナノエンレイソウ
ユリ科
5月上旬
札幌 北大植物園
フッキソウ
富貴草
ツゲ科
5月上旬
札幌近郊の低山
初めて見た花である。茶の混じる地味な色調で、雪解け地に小さな群落をなして咲いていた。
写真に収めてきたが、こんな時、すぐに判明するものと、判らずじまいになるものが半々である。この花はすぐに判った。
その後、神代植物園の入口付近の僅かな場所に植生されているのを見た。目立つ花ではないのでそこそこでいい。何となく懐かしさを感じた。
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