野の花 山の花 4月

ムラサキハナナ

紫花菜
アブラナ科

4月下旬
青梅市近郊


 小さな沢筋に咲いていた。ちょうど風が凪ぎ、いつも揺れているこの花にしてはピントがあった。3月から咲いており花期は長い。

 土手などに自生し群落で咲く。毎年増えているようだ。一見大きなスミレに感じが似るこの花が咲き乱れると、野山は春である。


 植物図鑑ではハナダイコンの名で記載されている。
 三国志の諸葛孔明に由来し、ショカツサイの別名もある渡来草だ。孔明が食用に栽培したとのことだが、イヌの散歩路に近く、未だ試したことはない。

追記 先日、新宿御苑でこの花の群落を見た。ムラサキハナナとあり、薄くたよりなさそうなこの花の風情にふさわしい名であると感心した。


セリバヒエンソウ

芹葉飛燕草
キンポウゲ科

4月下旬
青梅市近郊


 ここ数年前から目立ってきた外来の花で、荒地に群落で咲いたり、道路脇に単独でも咲いている。町中への適応性は強いようだ。
 数年前に発行の植物図鑑には載っていない。ジロボウエンゴサクやムラサキケマンと間違えやすい。
 飛燕は飛ぶ燕の姿からの連想であろう。
 英語で Larkspur は飛燕草、なぜか特攻機飛燕も思いつき、気になる草花である。

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ジロボウエンゴサク

次郎坊延胡索
ケシ科

4月下旬
青梅市の低山


 この花は人家近くでは、うす汚れた感じになり写真を撮る意欲が湧いてこない。排気ガスに弱いのかもしれない。
 この日訪れた沢の入口では、この花としては精一杯キレイに咲いていた。

(2014.4)

ヤマエンンゴサク