ルクソ−ルの遺跡群 ナイル西岸 Luxor
デルエルメディナ
Deir el-Medina
古代エジプト新王国時代、墓造りの職人たちは、ナイル川西岸、即ち死者の世界で、隔離された生活を送っていた。墓の秘密を守るために、それはやむをえないことであったのだろう。そんな職人たちが自分のための墓を造った。それがデルエルメディナの墓である。
公開されている墓は少ないが、内部には、彩色された壁画がくっきりと残っている。
ジャッカルの神、アヌビスが死者のミイラに儀式を施している。これ程美しいアヌビス神の壁画は他では見られない。
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王妃の谷
The valley of Queens
王妃の谷には、王以外の王族の墓がある。 この壁画はラムセス3世の王子の墓で、彩色が非常に美しい。父である中央の王は冥界の神アヌビスに、後ろに従う羽扇を持った王子の冥界での行く末をたのんでいるように思える。 紀元前12世紀
なお、近年公開されたラムセス2世の寵妃ネフェルタリの墓もここにある。むしろ、この墓の壁画の美しさから王妃の谷と呼ばれるのだろう。入場者制限のある墓である。
付記 ネフェルタリ王妃の墓の入場券の事前購入ができなくなった。これを許すと、日本など特定の旅行会社が入場券を買い占め、早朝から並んだ人でも入場券が手に入らない場合もあり、問題になっていた。真に見たい人は自分で早朝から並ぶべきである。 2000年11月
ネフェルタリ王妃の墓の壁画はたいへん美しい。しかしながら色彩は近年修復されたもので、三千年も前の色彩がそのまま残っているわけではない。念のため。