ルクソールの遺跡群 ナイル東岸 Luxor
王家の谷
The Valley of the Kings
ルクソールの西に連なる砂漠の岩山の奥に王家の谷と通称される、古代エジプト新王国時代のファラオたちの墓がある。その数50余で、第18王朝から第20王朝まで、約500年に渡って造営されたという。
墓はいずれも盗掘され、残されたものは美しい壁画と、石棺のみである。
唯一、盗掘をまぬがれた小さな墓が、1922年に発見されたツタンカーメ王の墓である。
500年間で50人というファラオの数は、適当とも思えるが、今後も、ツタンカーメンのように、王名表から漏れた無名のファラオの墓が眠っている可能性は否定できない。
ホレムヘブの墓
Tomb of Horemheb
混乱期を生きた将軍ホレムヘブは、新王国第18王朝最後のファラオであったが、王墓は未完成に終わっている。荒れた玄室へ続く回廊に僅かに残った壁画は非常に鮮やかだ。 紀元前14世紀
概して第18王朝の王墓は線画が主体であり、第19王朝、第20王朝の王墓は彩色画が多くなるようだ。
なお主要王墓は、保護のため、交互に数年間閉鎖されている。
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