エドフ ホルス神殿 Edfu
ホルス神殿
Temple of Horus
古代エジプトの神殿遺跡の中で最も完全な建築物として現在も残っているものはエドフのホルス神殿である。プトレマイオス王朝時代のもので、半分が砂に埋もれていたという。 紀元前3〜1世紀
この神殿はルクソールとアスワン間で、最も見ごたえのある遺跡であろう。
塔門には、ホルス神の前で敵を討つプトレマイオス王の姿が彫り込まれている。この伝統的な様式は、これより千年前の新王国のものと全く同じであり、紀元前30世紀、第1王朝の碑にも同様の形式がすでに見られた。
ホルス神
ホルスはエジプトの創造神オシリスと、その妻イシスとの間に生まれた子で、隼の姿をした神として表現される。
神殿の入口には、エジプト統一の王冠を被ったホルスの石像が見られる。
神殿の回廊にはホルスが、父のかたきセト神を討つ有名な仇討ち神話が刻まれている。ただし、この神殿のレリーフはやや雑な印象は否めない。
エジプト文明が、すでに傾いた時代の遺産だからであろうか。
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