野の花 山の花 8月  秋田駒から乳頭山 4

ワレモコウ

吾木香
バラ科

8月下旬
奥羽山脈
乳頭山付近


 数年前、再び山を歩くようになって、この風変わりな花が好きになった。若い頃は、ワレモコウについての記憶は全くない。
 この花というか実というか、赤茶色の独特の色合いの最も美しい日は、僅か数日のような気がしてならない。
 晩夏、初秋の風に揺れる最盛期のワレモコウは、あまりにも詩的であり、写真の好素材である。

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ワレモコウと乳頭山

8月下旬
奥羽山脈


 ようやく着いた今夜の山小屋の周囲には、ワレモコウが目立った。乳頭山を背に典型的な構図で撮ってくださいとばかりにワレモコウが揺れる。
 夕陽が雲間から漏れる時と、風の止む時を待っていた。
 光が刻々と失せてゆく山の夕暮れだ。


 白いワレモコウを見つけた。側に赤いのもあり、葉もそっくりである。
 突然変異種にしては数も多く、これは違う種類なのだろうか。