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古代都市遺跡エフェソス　Ｅｐｈｅｓｏｓ

大円形劇場

　トルコ、アナトリアのエーゲ海沿岸部には多くのグレコローマンスタイルの古代遺跡が残るが、その中でも発掘規模、保存状態などから屈指ともいえる遺跡がエフェソスである。
　自然の地形を利用した観客２万４千人を収容したという大劇場の上に登ると正面にハーバーストリートが伸びている。往時はすぐ先まで海が来ていたという。
　この劇場では現在でも夏期には音楽などのフェスティバルが開かれる。
　古代エフェソス都市遺跡は広大で、見学には１〜２時間が必要であろう。
　この遺跡にはエーゲ海のクルーズシーズンには、近くのクシャダシに入港する船からの観光コースとなっている。

アルテミス神殿跡

　アルテミスはアナトリア大地の豊穣の女神である。
　古代には七不思議の一つに数えられる女神アルテミスを祀った大神殿がここに建てられていた。
　現在では水たまりの中に、僅かに１本の大きな柱を残すのみである。

　写真の右、池の中の柱がアルテミス神殿の柱。遠景の城塞は聖ヨハネの教会、中段は14世紀セルジュクトルコ時代のモスクである。

アルテミスの像

　遺跡付近の博物館では、エフェソス出土品を中心に展示されている。アルテミスの像が数体あり、どの女神も半円形の変わったコスチュームを着けている。一説に卵とも、乳房とも言われ、大地の豊穣の象徴であった。　


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