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クシャダス周辺の遺跡　　Kｕｓａｄａｓｉ

古代都市プリエネ　Ｐｒｉｅｎｅ

　クシャダスの南、メアンダー川の河口付近に位置する古代都市プリエネは、背後の岩山をアクロポリスの借景とした遺跡である。規模は小さいが、訪れる人も比較的少なく、印象に残る遺跡である。
　紀元前４世紀、エーゲ海沿岸を東に進行するアレキサンダー大王は、ここプリエネに足を留める。

　プリエネは、ディディマなどとともに、クシャダスから１日で訪問できる。クシャダシに複数泊する方には、古代遺跡を満喫できるおすすめのコースである。
　特に自由旅行の場合は、プリエネでは充分な時間をとってほしい。たたずむことが似合う遺跡である。

古代ディディマ遺跡　Ｄｉｄｉｍａ

　エーゲ海沿岸には多数の古代都市遺跡が現在も残るが、ディディマ遺跡はそれらとは趣の異なる、神殿遺跡である。
　太陽神アポロンを祀り、神のお告げを参拝者に授けた神殿で、ギリシアのデルフィと同様である。
　保存状態も極めて良く見学価値は充分ある。

　ディディマ付近の古代都市ミレトスは歴史上名高いが、遺跡は土砂に埋まり未だ発掘途上で、プリエネ、ディディマほどには見栄えがしない。

神殿の片隅に残るメドゥーサ

　メドゥーサはギリシア神話に登場する蛇の髪を持つ怪人で、ペルセウスにより石に変えられてしまう。
　イスタンブールの地下神殿に残るメドゥーサも、ここから運ばれたものだろうか。


古代エフェソス　パムッカレ・アフロディシアス