都庁展望室よりの南アルプス

東岳 3141m、蝙蝠岳 2864m

 南アルプスを見ようとこの初冬、何回か都庁の展望台を訪れた。この日はすっぽりと高気圧に被われ気象条件が良く雪雲がかからなかった。西に遠く、本社ガ丸と滝子山の間に南アルプスの一角が覗く。左の雪嶺が東岳 3141m、右が蝙蝠岳2864m(さらに右に僅かに塩見岳 3047mか)である。 2012.12中旬

 東岳は南アルプスの主稜を東に外れ孤高を保つ。荒川東岳、悪沢岳とも呼ばれるが、一つの小さな沢の源頭の意よりも、南アルプスの東に立つという東岳の名の方が大きくふさわしい。頂には赤色の岩が多い、赤石岳と並ぶ赤石山脈の雄峰である。頂上に立った日は霧が流れ展望は全くなかった。暫く待ったがケルンを積み誰もいない頂を離れた。振り返れば雷鳥が見送る。遠い夏の日だ。

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付記 手前に連なる山は、後方左より三ツ峠山、御坂黒岳、本社ガ丸、笹子峠附近、扇山、滝子山、前方左より高尾山、城山、小仏峠、景信山、陣馬山。

追記 都庁の標高は34.5m、展望室の高さは202m、従って236.5mの標高からの展望となる。

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