野の花 山の花 9月
キンミズヒキ 金水引 バラ科 9月上旬 奥多摩
夏の終わり、地蜂と蝮に注意しながら荒れた林道をゆく。
突然、行く手をふさぐようにキンミズヒキの群落だ。暗い林を背に、光る金色の穂波が揺れる。
(2002.9)
クズ
葛
マメ科
9月上旬
奥多摩
クズの花の、あずき色の独特の色調は晩夏の陽に映える。
花穂は大きいが、花穂全体に花を付けているのは見たことはない。下から咲いてある程度で終わってしまうようだ。
伐採地や、護岸工事などがなされた跡にまず侵入してくる。いわゆる救荒植物のようだが、れっきとした秋の七草の一つだ。
キツネノマゴ
狐の孫
キツネノマゴ科
9月下旬
青梅市近郊
キツネノマゴは不思議な花だ。
花穂に一つ、二つの小さな花を付け、翌日にはその花は散り、別の花が別の位置にまた一つ二つ咲く。
記憶の錯覚を引き起こすような花穂は、狐の化かしのようであり、狐の孫とはよく名付けたものだ。
ピンク色の愛らしい花である。
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