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ネムルート山　Nemrut Dagトルコ Turkey

　ネムルート山はトルコ、アナトリアの南東に位置する標高2150mに達するピラミッド状の山である。

　山頂直下には紀元１世紀頃、この地を支配したコマゲネ（Comagenes）王朝アンティオコス王の廟が残り、一種独特の景観を呈している。
　山頂の周囲はグルリ一周できる。夜明け、夕暮れに訪れると朝日、夕日に石像が映える。特に朝は、未明から訪れる観光客が多い。

　ネムルートへは付近の都市アディヤマンから北西に100km、近年は近くの集落にホテルが整備されてきた。

　山頂を取り巻く東西の方角には、地震などで頭部が落下した巨石の座像と頭部が残る。これらはヘラクレス、アンティオコス王自身、ゼウス、ティシェ、アポロとされるが、それらはまた、ギリシア、ローマからメソポタミア、イラン高原に至る神々の姿ともいわれる。巨像の両側には鷹、獅子の像が配置されていた。

　また山麓にも遺跡が点在するが１泊では巡るのは難しい。季節的には、４月中旬頃から10月頃に限られる。

エルズルム　ドゥバヤズィット　ヴァン　ディヤルバクル