サッカーラ Saqqara
階段ピラミッド
Step Pyramid
紀元前27世紀、古代エジプト古王国第3王朝の宰相イムホテップは、従来の台形のマスタバ墳墓を数段に積み上げ、ジョセル王の大規模な墓を造成した。
この大マスタバ墓が古代エジプト史上、最初のピラミッドとなる。
サッカーラは古代エジプトの王都メンフィスの西に広がる死者の大地で、主に古王国時代の遺跡が散在する。
階段ピラミッドをはじめ、内部に文字が記されたウナス王のピラミッド、貴族たちの墓、聖牛の巨大墓セラペウムなど見どころが多い。
サッカーラの大地
中央に第3王朝ジョセル王の階段ピラミッド、前後に第5王朝の崩れかけたピラミッドが見える。
ギザの3大ピラミッドの第4王朝を頂点として、以後のピラミッドは、大きく崩れたものが多い。石材の不足のためか、王権の衰退によるものだろうか。
紀元前27〜24世紀
貴族の墓
サッカーラの死者の大地、ネクロポリスには、古王国時代の貴族たちの墓が数多く発掘されている。
椅子に座った墓の主プタハホテップは大きく描かれ飲み物を口にしている。従者たちはさまざまな供物を主に捧げ、テーブルには供物が山のように積まれている。
古代エジプトの人々は、短い現世よりも、永遠の来世を重視していたのであろう。
ギザ メンフィス ダハシュール メイドゥム
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