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ブルサ Burusa
青緑の霊廟
ブルサを象徴する建物で、15世紀オスマントルコ勃興期の代表的建築といわれる。トルコブルーのイズニックタイルが大量に使われている。
1299年、首長オスマンのもとに建国したとされるオスマントルコは、2代目オルハンの時、1326年ブルサを攻略し、この地を首都とする。
背後に山を連ねた緑のブルサは、現在も古都としての風格を持って、旅人を迎えてくれる。
ブルサには天然温泉が湧き、高級ホテルにはトルコ式の浴場が整備されている。ブルサをイスタンブールから訪れる場合は温泉に、ぜひ1泊したい。
メフメット1世の墓
メフメット1世は、15世紀初めティムールに敗れ混乱状態にあったオスマン帝国を再統一したスルタンである。青緑の美しいタイルで被われた墓は、オスマン帝国の歴代スルタンの墓の中でも最高傑作といわれている。
首都はその後、ブルガリア国境に近いエディルネ(ローマ時代のハドリアノープル)へ移ってゆくが、ブルサはオスマントルコ帝国発祥の地として重視され、歴代スルタンの墓が置かれた。
建国者オスマン、二代目オルハン、雷光バヤズィット、ムラト2世、王子たちの墓など見どころが多い。
メダリオンと称されるイスラムの紋様
この紋様は絨毯にも好んでデザインされている。
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スルタンの廟を飾ったタイルは、産地イズニックの粘土土壌の枯渇により、その後は最盛期の色が望めなくなる。ブルサの廟には最盛期のタイルが豊富に使われており、それがトルコタイル芸術の最高傑作といわれる所以である。
なおイズニックは、ブルサの北東に位置し、ローマの時代はニケーアと呼ばれ、325年、有名な宗教会議が開かれた地である。また、1999年のトルコ大地震の震源地に近い。
また現在、タイルの町として知られているキュタフヤは、ブルサから約半日の行程である。